まそれには問題は無い。問題はその記事の間にインサートされる女性が街角を歩く姿だ。無関係。シュール。しかもその女性が無意味に美人だから困った。 しかも彼女、次には何処かのオフィースにミニ・スカートで立ち、自分が部落出身である事をカミング・アウトする!何故オフィースで?シュール。 彼女はこのドキュメンタリーのリポートなのでありました。という事は実際に彼女は部落出身なのでしようか? 彼女は事件を調べようと関係者を訪ねて歩く。否、車で移動する。 もちろん”同和”の方々を訪ねるのは当然ですが、その方の口から事件発覚の裏話が飛び出して驚いた。何と調査を依頼した会社の社員が、逆に、調査会社を恐喝したと言う事実。これも冗談のようですね。 凄いシーンはいきなり挿入される。発覚した事で、加古川市の職員が謝罪の会見を開く。これは実際の映像を使用しているのですが、まるでその場に女性が参加しているようなカットを挿入する!が新たに撮影したカットである事は素人の目にも歴然! 美味しい絵はまだまだ続く。 何故かこの女性は旅行カバンを担いで川沿いを歩くシュールと言うしかないカットと来て、いきなし全く違う衣装で街角突撃インタビューを行う。がこれがまた、明らかに仕込み! ラストのエピソードはドキュメンタリーらしい迫力が有る。それは今だに残る部落出身者であるだけで結婚を反対されたという事実。 中年女性が娘の縁談を断られている事を話すのですが、その話はいつしか脱線して自分の過去の差別談へと。涙するその女性の姿に、ちょっとグッと来るものがあるのですが、続くカットは何故か街角で涙して「差別は酷い」と語る女性の姿。全く繋がってない。 おそらくシュールなカットの全ては監督のアイディアだと思うのですが、もしかしてゴダール好きな若いスタッフとの遊び心なのかもしれません。と言うかそう受け取るしかないのですし。が大変なのは意味も判らず歩かされたり、泣かされたりした女性だ。
by catsuzumoto
| 2005-04-07 15:59
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